②コーヒーとチョコレート発酵食品としての共通点

 

 

天然の微生物の働きにより発酵

種の中に含まれる酵素の活性を誘導  化学反応を引き起こすことで チョコレートの香りのもとになる物質を生成し 苦味・渋みを和らげ 旨みを引き出す効果

 

コーヒー豆と同じく

旨みを引き出す効果に「発酵」が必要だということ

 

 

 

❷カカオの話し。

チョコレートができるまでには…

 

 

発酵   天然の微生物の働きにより発酵は美味しい旨味のあるチョコレートができる

乾燥   (水分率7~8%)  品質検査後  麻袋などに入れて  製造国へ輸出

ロースト カカオ豆の風味を引き出す

 

 

 

カカオ代表的な3種 

クリオロ種

フォラステロ種

トリニタリオ種

 

マイルド「クリオロ種」

味わいの特徴は渋味が少なくマイルド、ナッツのような香りが特徴

育て難い:病虫害に弱く栽培が困難 

現在はベネズエラやメキシコなど限られた地域で栽培 栽培量は少なく幻のカカオと呼ばれる  

発祥の地:メソアメリカ、中米地域(メキシコ、グアテマラホンジュラスベリーズ辺り)での栽培が記録    風味からフレーバービーンズとも呼ばれる

 

渋味と苦味「フォラステロ種」

渋味と苦味が強いのが特徴 カカオ感もしっかりしていて

育て易い:成長が早く病気や害虫への抵抗力が強い  栽培しやすい 世界のカカオ生産量の80~90%

発祥の地:フォラステロ種の発祥地はアマゾン川上流域地帯 ベネズエラオリノコ川流域など

現在はガーナなどの   西アフリカ( ブラジル 東南アジアなど )広く栽培されている

 

フルーティー「トリニタリオ種」

フルーティーな酸味を持つものが多く、風味をプラスするフレーバービーン

育て易い:栽培しやすく良質なのが特徴で、中南米ベトナムなどで栽培されています。

発祥の地:カリブ海トリニダード島で誕生  クリオロ種とフォラステロ種の自然交配でできた品種  両者の中間的な性質を持ちます   現在は 中南米  ベトナムなどで栽培

 

 

 

 

▶︎前回のおさらい

カカオの木

・高さは6-7m、

・幹の太さは10-20cmで成木

・およそ3-4年目から実り始める

 

強い風や直射日光に弱い

シェードツリー*   を農園周辺に栽培

 

* 一般的にはバナナの木

カカオが充分に育つまで風から直射日光を避けを守る

重たくラグビーボールほどの大きさであるカカオ

意外と繊細な植物

 



 

▶︎収穫そして発酵

収穫。叩いて割り 中からパルプ *   ごと豆を取り出し   豆とパルプは木箱やバナナの葉をかぶせたりして数日置き発酵   天然の微生物の働きにより発酵は美味しい旨味のあるチョコレートができる 豆はチョコレート色に変化 その後の焙煎でチョコレートの香りとなり 基本的な味が生成

 

 

*カカオの実の中に入っている白い果肉の部分    白い果肉の中の種子がチョコレートの原料となるカカオ豆

 

 

 

▶︎乾燥させて出荷

水分を含む 発酵後のカカオ豆(約40%以上)を 乾燥*(水分率7~8%)させ  品質検査後  麻袋などに入れて、チョコレートの製造国へ輸出

 

* 貯蔵や輸送中カビ防止

 

 

▶︎カカオ豆  を  カカオマス  に

カカオ豆をすりつぶしてペースト状にした「カカオマス

カカオ豆がチョコレートになる工程

生産国から運ばれたカカオ豆は 異物を取り除いて良い豆を選別   100~140℃の熱を加えてロースト し   カカオ豆の風味を引き出す  カカオ豆をそのままローストする豆ロースト法と 豆を粗く砕いてシェル(種皮)等を取り除いたカカオニブをローストするニブロースト法がある  産地や豆の特徴により温度や時間を調整   その後  豆(またはカカオニブ)を機械で細かくすり潰し  カカオマスというペースト状にします。

 

▶︎カカオマスからチョコレートを作る

カカオマス砂糖 ココアバター ミルク(粉乳)などを配合し 粉砕していきます  チョコレートの粒子を20ミクロン(1ミクロンは1/1000mm)以下にすることで  滑らかな舌触りになり  この後  練る工程を行っていく できあがったチョコレート生地は 必ずテンパリング(温度調整)をし 型に流して冷やし固める この温度調整も非常に重要な工程で ココアバターを安定した結晶にすることで 艶があり口どけの良いチョコレートに仕上がります。

 

 

 

甘すぎないようにね ^ ^ 

カカオだけでも美味しくいただけます

 

 

 

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JINRIKISHA COFFEE